Coto Academyでは、学習者にとってより実践的で効果的な日本語学習を実現するため、教材やカリキュラムの開発、講師育成に継続的に取り組んでいます。
その中心を担うのが、Learning Development Divisionを統括する渡邉和子です。日本とアメリカで20年以上にわたり日本語教育に携わってきた渡辺に、これまでの経験や教育に対する考え方、AIの発展によって変化する学習環境、そしてこれからの日本語教師に求められる役割について話を聞きました。
Contents
- 1 自己紹介と、L&D(学習開発部)責任者としての役割について教えてください。
- 2 これまでのキャリアのなかで、特に印象に残っている転機はありましたか?
- 3 そうした経験を経て、Cotoに入社された理由や、現在Learning Development(教育開発)チームを統括するまでの経緯を教えてください。
- 4 「Cotoメソッド」について カリキュラムの観点から見て、従来の日本語学校と比較した際のCotoの学習アプローチの独自性はどこにあるとお考えですか?
- 5 やりがいと目的 カリキュラムの進化と講師陣の成長、その両方を統括する中で、最もやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
- 6 成長とイノベーション Cotoの教材が常にモダンで効果的であるために、言語習得のトレンドをどのように取り入れ、進化させていますか?
- 7 「Cotoスピリット」は、チームのリードの仕方や新しいプログラムの開発にどのように影響を与えていますか?
- 8 パーソナリティ・趣味 教育開発という専門的な仕事から離れたプライベートな時間は、どのように過ごすのが好きですか?
- 9 未来のメンバーへのメッセージ Cotoで日本語教育のキャリアを築きたいと考えている講師やスタッフの方々へ、アドバイスをお願いします。
自己紹介と、L&D(学習開発部)責任者としての役割について教えてください。
LDチームの統括を担当している渡邉和子です。LDチームは、「講師が長期的な学習を全力でサポートすることに喜びを感じられるよう、サポートする」をミッションとして掲げています。cotoの講師は大切なパートナーです。Cotoのレッスンフィロソフィーを組織全体に浸透させながら、学習者の満足はもちろん、講師が「Cotoで働いてよかった」と思える環境を一緒につくることが私たちの使命です。LD統括は、チーム全体の戦略策定・運営を統括し、講師採用・講師育成を担うLDのマネジメントを行います。
これまでのキャリアのなかで、特に印象に残っている転機はありましたか?
2003年から日本語教師としてのキャリアをスタートし、夫の転勤で日米を往復しながらも、常に何らかの形で日本語教育に携わってきました。当初は、「自分がしたい日本語教育を、自分がいたい場所でできればいい」「目の前の学習者に楽しく日本語を学んでほしい」という思いで活動しており、いわば一匹オオカミのようなスタイルでした。
これまで日本語教育に関わるさまざまな仕事を経験してきましたが、大きな転機は二度ありました。一度目は、日本語教育のパイオニアと呼ばれる学校で自分の力を試したいと思い、新たな環境に飛び込んだこと。二度目は、アメリカの日本語補習校で過ごした3年間です。
そこで日本語教育の面白さや奥深さに改めて触れ、日本語教育を通じて人の人生に深く関わることのやりがいを実感しました。同時に、一人で取り組むだけでなく、チームで教育をつくり上げることの醍醐味も知ることができました。
そうした経験を経て、Cotoに入社された理由や、現在Learning Development(教育開発)チームを統括するまでの経緯を教えてください。

2019年に帰国し、渡米前に勤めていた日本語学校へ戻りましたが、一人でできることには限界があると感じるようになっていました。そんなときに出会ったのがCotoです。私が目指していた日本語教育を、組織の力を通じて実現できるかもしれない——そう感じたことが入社のきっかけでした。
2020年、コロナ禍のなかで業務委託講師としてCotoに参加し、翌年には「コトハジメ」の立ち上げに向けたライター募集へ応募しました。これまで自分が得てきた経験や知識を次の世代へ還元したいという思いと、新しいフィールドで挑戦してみたいという気持ちがあったからです。
その後、執筆・編集やCoto Forumの運営などに携わるなかで社員となり、現在はLearning Development(教育開発)チームの統括を担当しています。
「Cotoメソッド」について カリキュラムの観点から見て、従来の日本語学校と比較した際のCotoの学習アプローチの独自性はどこにあるとお考えですか?
Cotoの特徴は、少人数制・会話中心のレッスンと、学習者のニーズに合わせた多様なコース設計にあります。特に、日本国内外に住みながらお仕事をされている方が無理なく中長期的に学び続けられる仕組みを整えている点が、他校との大きな違いだと感じています。留学生を対象とした学校とは、学習ニーズもゴールも大きく異なるので、アプローチも自ずと変わります。
語学の習得、そして「自分が目指す状態になる」ためには、どうしても時間がかかります。だからこそ私たちが重視しているのは、楽しく継続できる環境づくりです。
CotoではLesson Philosophyを軸に、学習者一人ひとりが学び続けることで着実に上達し、それぞれの目標を実現できるよう、カリキュラム全体を設計しています。
やりがいと目的 カリキュラムの進化と講師陣の成長、その両方を統括する中で、最もやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
スタッフも講師も、Cotoでの仕事を心から楽しんでくれること—それが一番のやりがいです。
講師サポートもレッスンも、突き詰めれば「関わる人が生き生きと働ける、楽しく学び続けられる環境をつくること」につながっています。だからこそ、「Cotoで働いてよかった」と言ってもらえた瞬間が、この仕事をしていて最もうれしい瞬間です。
講師と学生、講師とスタッフ、そして講師同士 — 仲間が一体となってはじめて、それぞれのパフォーマンスが最大化される。そう信じているからこそ、「環境をつくる」という仕事に、これからも全力で向き合っていきたいと思っています。
成長とイノベーション Cotoの教材が常にモダンで効果的であるために、言語習得のトレンドをどのように取り入れ、進化させていますか?

テクノロジーの進化により、日本語学習の手段は大きく広がっています。AIを活用したアプリやコンテンツ、動画学習、e-learningなど、「安く、早く、効率よく」学べるサービスが次々と登場し、Cotoもこれらを積極的に取り入れています。
ただ、AIにできることはどんどん増えて行くでしょう。だからこそ私たちは「人間にしかできないこと」の価値は相対的に高まっていくと考えています。AIと競うのではなく、私たちが本来持っている「人間らしい価値」をどこまでも磨いていく -それがCotoのブレない方針です。
その核にあるのが、今まさに注目しているキーワード、「インプロ力」です。学生の多くは、「伝えたい相手がいて、伝えたいことがある」から日本語を学んでいます。その学生をよく観察し、場の空気を読み、ニーズに応える力 -それがインプロ力です。そのためには、講師自身が常に思考を巡らせ、日々試行錯誤をし、目の前の学生に向き合い続けなければなりません。AIには代替できない、人間ならではのコミュニケーション能力です。インプロ力と最新のツールを掛け合わせることで、他には真似できない学習体験を生み出せると確信しています。まだまだ私自身も進化の途中ですが(笑)
「Cotoスピリット」は、チームのリードの仕方や新しいプログラムの開発にどのように影響を与えていますか?
Cotoは「創る会社」だと思っています。自由でフラットな空気が既成概念にとらわれない発想を生み、チャレンジを後押ししてくれる -そんな環境は、なかなか他にはありません。
トップダウンではなく、現場から生まれるアイデアがそのまま形になっていく。しかもそのスピードが速い。その空気こそが「Cotoスピリット」であり、チームのあり方にも、新しいプロダクトの開発にも、自然と反映されています。
パーソナリティ・趣味 教育開発という専門的な仕事から離れたプライベートな時間は、どのように過ごすのが好きですか?

仕事が大好きで無趣味なのですが、週1回のジムは欠かせない気分転換になっています。体を動かすと自己肯定感が上がると実感しています。掃除も大好きで、空間をすっきり整えることがリフレッシュになっています。あとは、できるだけ多くの時間を家族と過ごすことを大切にしています。
未来のメンバーへのメッセージ Cotoで日本語教育のキャリアを築きたいと考えている講師やスタッフの方々へ、アドバイスをお願いします。
Cotoは、日本語教育業界がまだ見ぬ世界に挑戦できる会社です。正解のない環境の中で試行錯誤しながら、自分の可能性を広げていきたい方にとって、きっととても面白い場所になるはずです。
日本語教師としての経験はもちろん、これまで積み上げてきた社会人経験も、ここでは大きな力になります。あなたの強みを、ぜひCotoで活かしてください。
一緒に、誰も見たことのない景色を創っていきましょう。